極寒の中、ビニールハウスで玉ねぎの種まきが始まっています!

2月中旬、最低気温がマイナス20度を下回る日もある極寒のきたみらい地域では、玉ねぎの播種作業がスタートします。

玉ねぎ播種作業の様子1

上の写真は、玉ねぎ播種プラントで播種作業が行われている様子です。播種プラントとは共同で播種を行う組織のことで、訓子府町玉葱共同播種集団では2月14日から操業が始まっています。畑に植えられる前の玉ねぎは育苗マットと呼ばれる容器で栽培されます。播種工程のほとんどが機械化されており、小さなくぼみの一つ一つに育苗専用の土が詰められ、そこに種が落ちる仕組みになっています。

玉ねぎ播種作業の様子2

玉ねぎ播種作業の様子3

こんなに寒い季節に播種をするのには理由があります。

玉ねぎは北海道産と本州産で栽培時期が異なります。本州産玉ねぎは秋まき(9~10月頃)で、畑で越冬して、翌年春に収穫されます。これに対して北海道では冬期間、寒さが厳しく畑は雪で覆われるため、春まき(2~3月頃)で、雪が溶けてから畑に移植され、同年秋に収穫されます。つまり、北海道では冬の寒さが厳しく夏も短いことから、出来るだけ早く畑に移植をして、十分な栽培期間を確保するために2月から播種行っているというのが理由の1つです。

また出荷時期も関係しています。国内主要産地の出荷時期は、本州産は2~9月、北海道産は8~5月となっています。本州産の出荷が終盤を迎える時期は国内の供給量も少なくなってくることから、安定した供給量を確保するため、北海道の産地では8月からの早期出荷に取り組んでいます。そのため出荷時期から逆算すると2月の寒い季節に播種を行う必要があるのです。

こうして播種された玉ねぎは春に畑に移植されるまでの2カ月間を温度管理されたビニールハウスの中で過ごします。雪解けまではまだ時間はありますが、生産量日本一、きたみらい玉ねぎの令和2年がスタートです!

玉ねぎの苗

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