去る5月1日、乳牛改良同志会主催による「JAきたみらいベビーショウ」(共進会)が開催されました。共進会とは人間でいうミス・コンテストのようなもので、体格の良さや足の長さなどを評価し順位づける催しものです。共進会といってもさまざまな種類がありますが、今回開催された「ベビーショウ」は未経産牛という一度も分娩していない牛を対象とする共進会です。今回はその「ベビーショウ」についてご紹介します。
当日の朝になると、JAきたみらいの各地域の酪農家から選ばれた牛たちが次々に牛舎へ入ってきます。いつもよりふかふかなベッドになるよう麦稈を多めに敷きます。ベッド作りも生産者の重要な役目です。より牛をきれいに見せるため、牛を洗ったり、毛刈りをしたりと酪農家は本番に向け準備をします。
毛刈りをすることで牛の骨格が見やすくなるため、緊張しながら慎重に進めていきます。
審査開始が近付き、牛舎から牛が歩いて審査会場に入っていきます。生産者はこの日のために牛を引く練習をしており、本番ではゆっくりゆっくりと場内を歩き、その間に審査が行われます。今年のベビーショウは北見市の山内誠氏所有の「DH ローデイアン ゴチ」号(R1.12.27生)がチャンピオンを受賞しました。
酪農家はメインの仕事である搾乳を行いながら、空いた時間を利用し牛を引く練習などを行っており、共進会に行くと生産者の努力や牛に対する想いなどを間近で感じることができます。酪農家ではない私たちにとっての共進会の魅力の一つでもあります。
酪農家の牛に対する想いが皆さんにも伝わったでしょうか。間近で見てみたいという方は、来年ぜひ足を運んでみてください。