JAきたみらいでは、1月29日から31日まで玉ねぎ培土講習会を開催し、訓子府地区事務所では1月30日に午前・午後の2回に分けて行いました。
「玉ねぎ培土」とは玉ねぎの苗を育てる土のことです。
寒さの厳しい2月から始まる玉ねぎの種まき。育苗ポットまたはトレイと呼ばれる穴の空いたシート状の容器に培土を詰め、そこに一粒ずつ種をまいてビニールハウスの中で苗を育てていきます。畑への移植作業を行う4月までの2カ月間に苗は約20cmほどに成長するのですが、移植栽培では「苗半作」といわれるくらい苗の善し悪しがその年の収量に大きく影響します。そのため苗を育てる「培土」は非常に重要なのです。
ちなみに畑に直接種をまく直播栽培という栽培方法もありますが、現在の技術では移植栽培のほうが収量性が高く、ほとんどが移植栽培です。
培土講習会では、培土メーカーや肥料メーカーからそれぞれの製品の特徴や使い方を伺い、管理方法や栽培技術などを学びました。灌水管理、温度管理、肥料成分などさまざまな要因が苗の生育に影響します。皆さん非常に熱心に聴き入っていて、説明終了後には多くの意見や質問が挙がりました。
昨年は天候不順などがあり全道的に収量が落ち込みましたが、きたみらい地域では平年作となり、生産者の皆さんの栽培技術の高さと、日々熱心に技術向上へ取り組む姿勢の大切さを強く実感する年となりました。
今年も玉ねぎの種まきの時期が近付いてきました。生育期間中は悪天候や災害など不測の事態があっても負けることなく、地域一丸となって高品質の玉ねぎを消費者の皆さまへお届けしてまいります!