北見では朝晩ぐっと冷え込むようになり、風邪やインフルエンザなどの流行が心配になる季節となりました。インフルエンザ予防にはワクチンを接種される方も多いと思いますが、牛にもワクチン接種があるのをご存じですか?
現在きたみらい地域では、牛の一斉ワクチン接種が行われています。毎年春と秋の2回に分けて実施されており、ウイルスが原因となる呼吸器病の予防となります。
たくさんの牛が1カ所で飼養される酪農場においては、ひとことに「牛」といっても子牛や育成牛、妊娠牛などさまざまな成育ステージの牛が存在します。その中で、対象外の牛にワクチン接種をしてしまうと逆に感染症のリスクを高めてしまう危険が伴うため、成育ステージに合った対応が必要です。そのため各自治体が中心となり、農協、獣医師、農家が協力し、定期的かつ適切なワクチン接種を行っているのです。
今回は牛のワクチンについてご紹介しましたが、ワクチンは予防の一環であり、日々の飼養管理・環境整備が最も重要な感染症予防となります。私たち人間も日々の病気予防を心掛け、厳しい冬を元気に過ごしましょう!