この時期の農作業でよく聞く「床伏せ」とは?

前回の記事でご紹介した通り、2月の中旬からきたみらい地区では玉ねぎの播種作業が始まっています。そんな中、あちこちの農家さんでよく聞く「床伏せ」という言葉が何を意味しているか皆さんご存じでしょうか?

玉ねぎの床伏せの様子1

床伏せとは、玉ねぎの播種作業が行われた育苗マットを上の写真のように、ビニールハウス内に敷き詰めることです。この床伏せは、一見育苗マットを並べるだけの簡単な作業のようにも見えますが、ハウス内への冷気の侵入を防ぐことや内部を平らに整地すること、適度な水分状態を保って育苗マットの底との密着をよくするなど、細心の注意を払う必要があります。床伏せを適切にできないと、苗の生育に差が出てしまい、収量が少なくなってしまう大きな要因の一つとなってしまうのです。

玉ねぎの床伏せの様子2

玉ねぎの床伏せの様子3

こちらの写真は温度を高めるために、並べられた育苗マットに被覆資材をかけ、トンネル型にシートをかける様子です。シートをかける際には少なからず人手も必要になってくるのが分かります。

床伏せが行われた後も、育苗マット内の土の水分管理や、雪解け水がハウスの中に侵入するのを防ぐなど、さまざまな手間をかけて育てられていきます。玉ねぎの今後の生育に注目ですね!

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