9月に入りじゃがいもや玉ねぎの収穫が最盛期を迎えている中、JAきたみらい地域では、エゾシカの食害が多発しています。
下の写真は、加工用スイートコーンの畑ですが、手前のスイートコーンはシカに食べられてしまい、穂が出てきていない様子が分かるでしょうか。奥のスイートコーンは食害がないため黄色い穂がしっかりと出ています。
この畑は周りを山に囲まれていて、特にシカが出没しやすい場所だというもあり、甚大な被害の様子が伺えます。また柵に電気を通してシカが畑に入ってくることを防ぐ電気柵が張られていないことも、シカの被害を抑えられなかった一因として考えられます。
加えて今年は特にシカが多く、中にはじゃがいもやてん菜を掘り起こして食べるシカもいます。
上の写真では、植え付け時の種いもをシカが掘り起こして食べてしまったため、その部分だけじゃがいもが生育していないことが分かります。
このように現在きたみらい地域では、シカの食害が多発しており生産者の悩みの種となっています。こうした事態に備えるためにも生産者の方々はシカ柵の設置や点検、電気柵の設置を行い、常に畑の様子を確認して回っています。店頭に並ぶ農産物は生産者の苦労や工夫の末に収穫したものですので、ぜひその攻防戦にも思いを馳せながら旬の野菜を味わっていただけるとうれしいです!