【連載】赤玉ねぎ/6月の畑と苗の様子&「きたみらい赤玉葱振興会」の設立総会開催

去る6月5日、JAきたみらいセンター事務所にて「きたみらい赤玉葱振興会」の設立総会・第1回定期総会が開催されました。きたみらい地域に2つあった赤玉ねぎの生産組合が、新たな組織を立ち上げ、高品質な生産と販売拡大に向けてスタートを切りました! 新型コロナウイルスの影響から総会の開催は遅れましたが、これまでの記事でもお伝えしている通り令和2年産の栽培はすでに始まっています。

「きたみらい赤玉葱振興会」の設立総会

さて、今回も畑の様子を見てみましょう。

赤玉ねぎ5月と6月の比較

左が5月26日、右が今回6月23日の撮影です。もう、畝間(うねま)が見えないほど大きくなり、畑の眺めもがらっと変わりました! この撮影の前週に恵みの雨も降り、すくすく順調に育っています♪

【玉ねぎのマメ知識】
上の写真でもわかるように、茎の根元が徐々に膨らんできました。

鱗茎

この部分こそ、私たちが普段玉ねぎとして食べているところで、「鱗茎(りんけい):鱗葉の集合体」と呼びます。この鱗茎の膨らみ方は葉(鱗葉)と大きく関係しています。

葉がついたままの状態の玉ねぎを縦半分に切ってみます。

鱗茎縦割り

そしてこちらが、半分に切らずに、葉を一枚ずつはがしたものです。

鱗茎をはがした図

葉一枚一枚が、鱗茎とつながっているということがよく分かりますね(ちなみに、赤玉ねぎが中心部分まで赤くなるのはもう少し先です)。葉が大きく厚みを増すと、鱗茎も同じく厚みを増します。また、成長するにつれて内側から新しい葉が一枚ずつ出てきて、鱗茎の枚数も増えます。つまり、葉の一枚一枚が玉ねぎ自体の仕上がり(大きさ)にも影響するということ。葉を傷つけてしまうと傷口から病気が入って、鱗茎が傷んでしまうこともあります。ですから、生産者の皆さんが管理作業で玉ねぎ畑に立ち入るときには、葉を傷つけないよう作業の方法やタイミングに気を付けていますよ。

丁寧な管理作業、収穫を経て、皆さんのもとにおいしい赤玉ねぎをお届けできるよう、これからも生産者の努力は続きます。

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